背骨のS字ラインの目的は脳への衝撃を吸収する目的とされています。
歩く際などの床からの反力(衝撃)も直接の脳へ行かずに吸収されます。
腰痛の方の多くが上図の骨盤が後傾した姿勢になっています。
腰椎の前彎が減少して腰椎のカーブは緩く真っ直ぐに近くなってきます。
こうなると、床からの衝撃は吸収できなくなってきます。
背骨のS字ライン
床からの反力(衝撃)を緩和するのですから逆も然りで、頭部・体幹の重さも全体で分散させて負担を軽減しています。
腰部のSが減少すれば骨盤にストレートに重さが掛かります。
下位腰椎からは坐骨神経が出ていますから負担が増えれば坐骨神経痛という流れにもなってきます。
骨盤の角度が後ろに傾けば腰部のS字が減少して猫背になってきます。
骨盤が前方に傾けば、腰部の前彎が出て正常な姿勢になってきます。
反り腰は、骨盤後傾から無理に姿勢を反ることで起きやすくなります。
背筋が伸びれば猫背も巻肩もストレートネックの姿勢はおこりにくくなります。
自然に胸を張り正しい姿勢になってきます。
要は骨盤が前傾位で重心が踵に乗らない姿勢が理想的です。
猫背を背中を押して改善しようとするのは短絡すぎます。
骨盤の角度調整だけなら、30秒もあればできます。
時間をかけるのは正しい姿勢がご自身の体に馴染んでもらうための施術が入るからです。
力技でゴリゴリする姿勢調整や骨盤矯正は、体のことを知らない素人芸です。
体のことをちゃんと勉強しているお店を選びましょう。